「防災グッズを用意している人って、実際どのくらいいるんだろう?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
実は、防災リュックを用意している人は全体の 35.6% にとどまるという調査結果があります。
水や非常用トイレまできちんと備えている人はさらに少なく、災害大国・日本に住んでいるにもかかわらず、備えがまだまだ足りないのが現実です。
この記事では、
- 防災グッズを用意している人といない人の割合
- 準備していない理由と課題
- 今すぐできる防災グッズの備え方
- おすすめのグッズ比較表
をわかりやすく解説します。読めば「自分はどのくらい備えができているのか」をチェックでき、今日から行動に移せる具体的な方法が分かります。
第1章:防災グッズを用意している人の割合と現状
① 防災リュックを用意している人は35.6%
株式会社ワコールの調査によると、防災リュックを用意している人は 35.6% にとどまります。
つまり 3人に1人 しか持っていないということです。逆に言えば 65%の人は避難時に持ち出すものがない状態。
リュックがあれば水・食料・ライトを持ち出せますが、「必要だと思いつつ行動できていない人」が多数を占めています。
② 年代別で差が出る防災意識
プレミアムウォーター株式会社の調査では、防災グッズを用意していない割合は20代で 59.1%。
若い世代ほど「災害は自分に関係ない」と考えがちですが、実際には単身世帯ほど備えが命を左右します。
一方で30代以降は家族を守る意識が強くなり、準備率が上がる傾向にあります。
③ 水や食料を用意している人は少数派
「災害時に必要な水を備えている」と答えた人は 16.2%。
必要量は 1人1日3L×3日分=9L ですが、そこまで準備できている家庭はごくわずかです。
食料も「期限切れで捨てるのがもったいない」と準備不足になりがちです。
④ 下着やトイレなど見落とされがちな必需品
防災リュックに下着を入れている人は 約半数。
非常用トイレを備えている人はさらに少なく、避難所では 78.9%がトイレを最も必要とした という調査結果もあります。
⑤ 用意はしているが量が不足
リュックを持っていても「水500ml数本・カップ麺少し」では数日過ごせません。
調査でも「用意はあるが必要量に満たない人」が多く、防災意識と実際の備えにギャップがあります。
⑥ ローリングストックを実践する人は少ない
水や食料は「ローリングストック法」で備えるのが理想ですが、実践者はまだ少数。
「非常食」と分けるのではなく「日常のストック」として考えるのが続けやすいコツです。
⑦ 防災士が指摘する本当に必要な備え
防災士が強調するのは 最低3日分の備え。
水9L・食料・非常用トイレ・下着・衛生用品・懐中電灯・モバイルバッテリーが必須です。
さらに家族構成に応じて粉ミルク・常備薬・ペット用品を追加する必要があります。
第2章:防災グッズを用意していない人の理由と課題
① 必要だと思うけど行動できていない
多くの人が「防災は大事」と分かっていながら、先延ばしにしています。
「明日でいいか」という心理が働き、災害が起きてから後悔するケースが多いのです。
② 若い世代ほど準備不足
20代では6割が準備していません。被災経験が少なく「自分は大丈夫」と思いがち。
一方で40代以降は家族を守る責任感から準備率が上がります。
③ 非常用トイレ・水が後回し
避難所で最も必要とされるのは「トイレ」ですが、個人で準備している人は少数派。
水の備蓄率もわずか 16.2%。重さや場所の問題で後回しにされやすいのです。
④ 費用・収納のハードル
防災グッズを一度に揃えると数万円かかり、収納場所も必要。
「置き場所がない」「お金がない」と感じる人が多いですが、防災士は「少しずつ揃えれば十分」とアドバイスしています。
⑤ 忙しさで後回しに
都市部では生活に追われ、防災準備まで手が回らない人が多いです。
「直近で大きな災害がないと危機感が薄れる」という心理的要因もあります。
⑥ 備えをしないリスク
停電・断水で「数日生き抜く」ことができなくなります。
避難所の物資はすぐには行き渡らないため、「最初の数日を自力で乗り切れるか」がカギです。
⑦ 小さな一歩から始める備え
専門家は「完璧を目指さず、小さく始めること」を推奨しています。
・水を1本余分に買う
・カップ麺を1つ多めにストックする
・100均で懐中電灯を買う
これだけでも立派な第一歩です。
第3章:今すぐ実践できる防災グッズ準備のポイント
① 水を9L(3L×3日分)
最優先は水。家族4人なら36Lが目安です。
2Lペットボトルを複数箇所に分散すれば場所も確保できます。
② 非常用トイレ
断水するとトイレが使えません。
1人あたり3日分(15回前後)を備えておくと安心です。
③ 下着・衛生用品
避難生活での快適さを左右します。女性用・赤ちゃん用・高齢者用など家庭に合わせて準備が必要です。
④ 食料はローリングストック
レトルトや缶詰を普段の食事に取り入れながら入れ替えるのがポイント。
カレー・パスタソース・缶詰フルーツは災害時も食べやすいです。
⑤ 収納・分散保管
玄関・寝室・車に分けて置くと安心。
「取り出せる場所にあるか」が重要です。
⑥ おしゃれな防災リュック
インテリアに馴染むリュックも増えており、生活に自然に溶け込ませやすくなっています。
⑦ 家族構成に合わせる
赤ちゃん=ミルク・おむつ
高齢者=常備薬
ペット=フード・トイレ用品
生活に直結するアイテムを追加することが大切です。
📊 最新調査データまとめ
- 総務省世論調査(2023年):防災リュック用意は 28.2%
- 内閣府意識調査(2022年):最低3日分の備えありは 31.4%
- 民間調査(プレミアムウォーター・ワコールなど):20代の59.1%は未準備/下着を入れている人は半数
👉 いずれの調査でも「必要だが不十分」が多数を占めています。
🙋♂️ 被災エピソード
- 東日本大震災:水不足で体調不良、給水所に長蛇の列
- 熊本地震:下着や生理用品がなく、衛生面で苦労
- 北海道胆振東部地震:停電でスマホが充電できず、家族と連絡不能
- 避難所で「自分だけ準備がなかった」と後悔
👉 備えがないと「命・健康・家族・心」に直接影響します。
❓ よくある質問(FAQ)
- 防災リュックの値段は? → 5,000〜20,000円程度
- 備蓄はどれくらい必要? → 最低3日分、できれば7日分
- 一人暮らしにも必要? → 必須。特に水・トイレ・バッテリー
- どこに置けばいい? → 玄関・寝室・車など分散して保管
- ローリングストックとは? → 日常消費しながら備える方法
- 買うor自分で揃える? → 初心者は市販リュック+必要品追加がおすすめ
💡 おすすめ防災グッズ比較表
グッズ | 価格目安 | 特徴 | ポイント |
---|---|---|---|
防災リュック(セット) | 9,800〜19,800円 | 一式揃っている | 初心者向け |
携帯トイレ(30回分) | 2,000〜4,000円 | 凝固剤入り | 衛生対策必須 |
保存水(5年保存) | 1,500〜2,500円 | 長期保存OK | 分散保管に最適 |
保存食セット | 3,000〜6,000円 | 5年保存が多い | アレルギー対応あり |
モバイルバッテリー | 3,000〜5,000円 | 大容量・ソーラー充電可 | 通信確保に必須 |
LEDライト | 2,000〜4,000円 | ランタン兼用あり | 停電対策 |
まとめ
- 防災グッズを用意している人は 35.6% 程度
- 20代は約6割が未準備
- 備えがあっても「量が不足」しているケースが多数
- 水・トイレ・下着・衛生用品・バッテリーが必須
- 防災は完璧でなくても「小さな一歩」から始められる
👉 今日から水を1本多く買う、それが未来を守る第一歩です。
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